校長あいさつ

 〜 八戸北高等学校への思い 〜
 青森県立八戸北高等学校Webページにアクセスいただき、ありがとうございます。
 青森県立八戸北高等学校は、八戸市の東地区における高校進学希望者の急増と大学への進学ニーズに応えるため、1963(昭和38)年に普通科の高等学校として開校しました。卒業生は18,444名を数え、県内はもとより、様々な分野において全国各地で活躍しております。地域の皆様をはじめたくさんの方々から支えていただき、昨年度はお蔭様で創立60年の節目を迎えることができました。
 創立に際し、北高に集う生徒一人一人が自己の可能性を見出し、長所を伸び伸びと大きく成長させてほしいとの願いの下、校訓はあえて設けず、秩序ある自由が標榜されました。受動的な生き方をよしとはしない人、自ら主体的に考え行動できる人の育成を何よりも大事にしています。

 校長として生徒諸君には次に挙げる三つを常に意識してもらいたいと思っています。
  自分を真に大切に思おう
「どうせ自分なんて」などと自分を卑下してはいけません。高校生活で、自分が自分を真に信じられるような、そういう深い自信を持った自分の土台を揺るぎないものにしてほしいと願います。
  思考はプラスに向けよう
乗り越えられないとしか思えない壁が目の前に立ちふさがっても、もはや身動きさえ不可能と思われる困難にぶつかったとしても、「何とかしよう」「なんとかなる」と、気持ちだけはプラスの方向に向ける思考を習慣化してほしい。言葉の力を私は信じます。ネガティヴな思考は意気を減衰させ、勇気発出の妨げとなってしまうものです。まずは気持ち一つなのだと意識すること。壁は乗り越えられる者の前にのみ現れるものだと言われています。
  他者と互いに援け合おう
人は一人では生きてゆけないもの。仲間と目の前の苦しい壁を一つ一つ乗り越えてゆく経験を通じて、たくましい心や自信、あるいは自尊心など、人として大事なものを身に付けていってください。人は社会的な存在。人から手を借り、人に手を貸し、人から手を借りる具体的なやり取りは積極的にしてください。

 本校校歌は、「冴えたり 北空」と歌い始め、互いに切磋琢磨し合い、熱き心を持って未来を切り拓き、仲間と共に未来を担おうとの強い意志が一気呵成に歌い上げられ、「北はきびしく きよきもの」と結びます。ここ北高での高校生活が生半可なものではないとの厳しさを受け入れる一方、厳しさの中に気高さ、清らかさを感得し、最後に、「北はきびしく きよきもの」と、凛とした潔さを力強く表明するものとなっております。

 生徒一人一人が充実した高校生活を送り、自ら生きる道を切り拓いていくためには、学校と家庭と地域がそれぞれの役割を分担しつつ、協力し合う必要があります。我々教職員一同は、ご家庭及び地域と連携しながら、生徒の心身の成長はもちろん一人一人の進路志望達成のため、教育的愛情を持って支援して参ります。今後とも、本校の教育活動に一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 
 校長 種市 朋哉   
(令和5年4月1日)