青森県立八戸北高等学校のWebページにアクセスいただきまして誠にありがとうございます。 本校は、八戸市東部における高校進学志望者の急増と大学への進学ニーズに応えるため、1963(昭和38)年に開校した普通科単位制の高等学校です。卒業生は18,902名を数え、県内はもとより各分野において全国各地で活躍しております。地域の皆様をはじめ多くの方々から御支援いただき、お蔭をもちまして創立63年目を迎えました。 創立に際し、北高に集う生徒一人一人が自己の可能性を見出し長所を伸び伸びと大きく成長させてほしいとの願いから校訓はあえて設けず、秩序ある自由が標榜されました。受動的な生き方をよしとせず、自ら主体的に考え行動できる人の育成を何よりも大事にしてきた学校です。 本校校歌は、ここ北高での高校生活が生半可なものではないとの厳しさを受け入れる一方、厳しさの中に気高さ清らかさを感得し、最後に「北はきびしく きよきもの」と凛とした潔さを力強く表明するものとなっております。「冴えたり 北空」と歌い始め、互いに切磋琢磨し合い、熱き心を持って未来を切り拓き、仲間と共に未来を担おうと「競いて生きん」の強い意志をもって一気呵成に歌い上げ、「北はきびしく きよきもの」と結ばれます。最後のこの一節は北高生の「心のとりで」と称され、精神的支柱というべきものであります。 本校生徒には、「競いて生きん」を「戦わず、争わず、競い合う」と解し、外界すなわち自分以外のすべてのものに向かうとともに自身の内なるものへと向かう二つのベクトルをもって問いを立てることを望んでいます。探究心から外界へと問いを立てることに比べ、自身に問いを向けることには苦しさを伴います。己に問いを提起することは、自身と周囲を一旦は切り離し途絶を求めることになるからです。しかしながら、これこそ「北はきびしく」の体現であり、そしてそこに止まることなく、外界を知り自分と他とのかかわりを見出そうとする営みが「きよきもの」の追究でありましょう。この追究においてこそ、戦うことも争うこともなく勝ち負けのない「競いて生きん」ことを全生徒に望んでいます。 生徒一人一人が充実した高校生活を送り、自ら生きる道を切り拓いていくためには、学校と家庭と地域がそれぞれの役割を分担しつつ協力し合う必要があります。我々教職員一同はご家庭及び地域と連携しながら、心身の成長はもちろん一人一人の進路志望達成のため教育的愛情を持って生徒を導き支援して参ります。今後とも本校の教育活動に一層の御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。 |
校長 田島 博文 (令和7年4月) |